エッセイ

友人たちが死んでいくということ

一昨年に友達が死んだ。去年にも死んだ。今年も死んだ。夏に死んだ。僕を慕ってくれていた友達たち。 何してもいいから死ぬのだけはやめてくれよ。友達が死んでいつも思うのは全く慣れやしないということ。三人死んでも、一人の死は三分の一にはならない。一…

僕と性別。

物心がついた頃、つまり、思い出せる中で一番古い記憶の一つ、恐らく三歳になるかならないか、そのときに見聞きし、考えたことを今でもはっきりと思いだせる。 「テレビに映っている女の子のドレスを着たいなぁ」 女児向けアニメの衣装か何かだったと覚えて…

誕生日に贈り物を届けてくれる、そんな人のお話。

少し空想の話をしようか。 これは僕のお伽話だけど、もしかしたらあったらいいね、だなんて話なんだ。恋人よ。街には路傍で寝ているおじさんたちがたくさんいるよね。これはその人たちの中の一人のおじさんの、優しい優しいお伽話。君が眠りにつくときに聞か…

考えることを毒にしないために。

僕は小さいころから今に至るまで色んな人から考えすぎだと言われてきました。確かに人からすれば考えなくても良いようなことを考えてしまいがちなんだと思います。でも僕にとってはそれが必要なことだからこそ考えてしまうのです。考えることは毒にも薬にも…

優しさ

人に優しくされるのを心苦しく感じるときがよくあります。人に優しくするのも苦しく思うことがよくあります。優しさとはどういう言動を指すのでしょうか。施しですか?癒しですか?厳しくすることですか?その人のことを慮ることですか?どれもこれも優しさ…

シェアハウスと私

東京に来てシェアハウスで暮らしてから2年以上過ぎました。2011年の10月10日からなのですが早いものです。私にとってシェアハウスがどういうものなのか、どうして住んだのか、住み続けようと思うのか、まとめて残しておこうと思います。◯シェアハウスについて…